日米欧の長期金利が下落(価格高騰)しておりますが、本邦の新発10年国債が0.495%と終値ベースで1年4ヶ月ぶりの水準となりました。日銀の金融緩和政策の一環として政府が新発国債を発行する半分以上を日銀が買い入れ、品薄感による価格高騰で金利が下落している状況。このような状況下では、住宅ローンの借り換え需要や企業向け融資ローン金利下落で、借り換えをし易くなると思われます。
ただこの日銀の国債買い入れオペは、目標である物価上昇2%を達成するまでは行われる算段で、当面続くと市場関係者の意見。さはさりながら、物価上昇率が達成した時に米国のように出口戦略にスムーズに移行できるかは微妙です。それまで市場の半分以上の国債を傍若無人に買い漁っているプレーヤーの日銀が退席した場合、どのような状況に陥るか現状だれも予測が付かないと思われます。日本円で国債を発行しているので、国家破綻は無いにしろ国債価格が大きく下落(金利上昇)した場合は、大きな混乱を誘発するでしょう。