アジア向けのRORO船のスペースがタイトになってきている。新車の輸出が好調で各船社とも新車の取り扱いを優先して中古車の輸送に割り当てるスペースを減らしていることがスペースタイトの理由のようだ。円安の影響で各メーカーとも利益の確保ができる輸出を優先する動きがあり、この状況が続くとすると当面は中古車輸出に割り当てられるRORO船のスペースが大幅に増えることはなさそうだ。中古車の輸出が好調なマレーシア向けでは、7月末頃からRORO船のスペース不足の影響が出始めており、コンテナ船との併用を検討する動きがでてきている。一方、コンテナのバンニング作業を行うヤードオペレーターでは作業できるキャパシティーには限度があり、大手ヤードオペレーターの話では現時点で依頼を受けてから作業までに1か月~1か月半ほどの待ち時間が発生しているとのことで、コンテナ船にシフトするとしても作業の順番待ちとなり、物流が中古車輸出ビジネスのボトルネックとなりそうだ。
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