ウクライナ侵略を続けるロシアへの追加制裁で中古車のロシア向けの輸出を規制する動きがあるようだ。読売新聞の記事によると、排気量1900ccを超えるガソリン車とディーゼル車、すべてのハイブリッド車とプラグインハイブリッド車、電気自動車(EV)を禁輸対象とする方針で、政府は外為法に基づく輸出貿易管理令の改正を7月中に閣議決定し、8月上旬に適用の見通しだそうだ。おそらくは欧米への同調を示すための施策で効果を上げる必要はないのかもしれないけれども、上に政策あれば下に対策ありで、車両を解体して部品として輸出するなどの対応をする可能性は十分に考えられるので制裁として実質的な効果があるかは少し疑問だ。ロシア向けの中古車輸出では、ロシアでの自動車にかかる関税を回避するため輸送中の船内で車両を解体して自動車部品として輸入申告をし、輸入通関後に組み立てて車両として販売するということもあるという話を聞いたことがあるので、解体して自動車部品として輸入することにはおそらく抵抗はないだろう。実際に規制強化となれば、マーケットがどう動くか注目したい。
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