日本から輸出される中古車のほとんどは右ハンドル車が利用される国々へ輸出されます。イギリスをはじめ、オーストラリア、ニュージーランド、ケニアなど旧英連邦の諸国がこれに該当し、日本の中古車が多く輸出されています。またこれ以外にもロシアなど左ハンドル車が主流の国でも、右ハンドルの日本車が輸出される国、ベンツやBMWなどの左ハンドル車限定で輸出される国など、日本の中古車が輸出されるマーケットはいろいろとあります。それぞれのマーケットの傾向としては、アフリカ向けはトヨタ車が人気です。壊れにくいということと壊れた場合のスペアーパーツの入手が他のメーカーの車より安価で容易にできるというのが人気の理由のようです。イギリス、アイルランドなどはスカイラインのようなスポーツカーが人気、南米は安ければ何でもOKなど、輸出先のマーケットによって人気車種の傾向が違います。最近の傾向としては、実用目的の中古車需要とは別に、投資目的でクラッシクカーの需要が高まっており、アメリカ、香港、シンガポール向けなどで旧車の引き合いも伸びているようです。

 

【主な輸出先国】

エリア 国 名
アジア U.A.E.パキスタンスリランカモンゴルフィリピンバングラディシュマレーシアシンガポール香港ミャンマー
アフリカ ケニアウガンダタンザニアモザンビークボツワナモーリシャスザンビア、ジンバブエ、ナミビア、マラウィ、スワジランド、レソト、ナイジェリア
オセアニア ニュージーランドオーストラリアパプアニューギニアフィジー、パラオ、サモア、ソロモン諸島
北米 カナダ、アメリカ
南米 チリ、ペルー、ボリビア、パラグアイ、ガイアナ、スリナム
カリブ海諸国 ジャマイカトリニダード・トバゴバルバドス、バハマ、ドミニカ共和国、ケイマン
ヨーロッパ ロシアイギリスアイルランド、ジョージア、キプロスマルタ

国別 月間中古車輸出台数