日産自動車は2020年までの実用化に向け、EV専用プラットフォーム開発するとしました。アライアンスを組むルノーと三菱自動車も活用することになるため、EVの能力と可能性を最大限に発揮する設計を採用する見込み。EVの市場は世界的な排ガス規制の強化によって相当の拡大と競争が見込まれており、日産自動車は「リーフ」で培ったノウハウによりEVの商品訴求力を多様な車種で発揮する基本構造を作っていく。ルノー・日産・三菱アライアンスは、2020年までに複数セグメントに展開が可能なEV専用プラットフォームを実用化し、2022年までにEVの70%に共有プラットフォームを使用する計画を示している。また床下に収納されるリチウムイオン二次電池(LiB)は、電池パック内にセルを効率良く配置することで高密度化を実現、電池容量は「新型リーフ」の2倍の80KW/h以上とし、航続距離を600キロメートル以上に延伸する。駆動用モーターは新たに160KWタイプを開発、モーターを前後に二つ配置出来るようにし、4輪駆動の設定も可能とする。最大トルクはモンスター級の700N・mで、ガソリンエンジンでは得られない大きな出力を素早く発揮させ、車輌を意図も容易く加速させる。ネガティブな要因となっている充電方法もワイヤレス給電に対応させることで、より身近で扱いやすい車輌へと変貌する。「アライアンス2022」の中で2022年までにEVを12車種発売するとしており、コンパクト、小型~大型、ハッチバック、クーペ、セダン、SUV、RVといった様々な車種がこの新型プラットフォームから作られることになる。
(日刊自動車新聞より)