原油安が止まらない。昨年レポートした通り、WTI原油価格が30ドルを割って来ました。さすがに20ドル割れは無いと思いますが、米国以外世界経済が低迷をしているうえ、産油国として今後米国とイランが躍り出てくる訳でしばらく原油価格は軟調に推移すると思われます。よく原油安は日本にとってプラスと言われますが、ここまで急激に下がると却ってマイナス要因の方が多いと思われ、実際に株式市場や為替市場は大荒れとなっています。この値段で推移すれば採掘コストをかなり割り込んでいますので、産油国経済が急激に悪化すると思います。今まで原油高の恩恵を多分に受けて、構造改革や産業の育成をしなかった国々は、今後海外資産売却に動くという事です。