先日レポートした通り、欧州中央銀行(ECB)は5日の会合で、マイナス金利政策、政策金利を0.15%に利下げ、また最初に行われたLTRO(資金供給)の期限終了が近いことから、LTROの追加(4年間返済しなくてもよい資金4000億円を銀行に融資)を決めました。8ヶ月連続消費者物価指数が1%割れが続いていたことで、デフレを断固阻止する対策で予想通りの質的緩和となった訳で有ります。また場合によってはいつでも量的緩和を断行する用意が有ると、市場に対してアピールしたことも大きかったと思います。
特にマイナス金利政策は、中央銀行の政策としては初めての試みですので、今後注目が集まりそうです。欧州各銀行は中央銀行の当座預金に資金を眠らせておいて、低利ですが金利を受け取れるので銀行にとっては非常に都合が良かったのですが、今回のマイナス金利がどう市場に影響を与えるのか、要注目です。