日本精工（コメ工）は、増加する自動車部品事業での電動化対応を強化していく。EV向けパワートレインの開発を強化するため、日本電産とも協力、同社製軸受けを使用した減速機を採用した耐久性の高いEV駆動ユニットの開発とともに、電動ブレーキ向けボールスクリューネジの採用拡大にも注力していく。自動車の電動化が本格化する中、同社の主力事業の電動パワーアシスティッドステアリングホイールシステム（EPS）と並ぶ主力商品として育成していく。同社では特殊な潤滑油とベアリングローラーを使用した減速機の開発に取り組んでおり、この技術を採用してEV駆動ユニットを開発、強みである軸受け製品を生かした電動ユニット部品を開発することで、EVのコア技術の主導権を狙う。開発に当たっては、取引関係だった日本電産と連携・協力することで、競争力の高い優れた製品を開発していく。

（日刊自動車新聞より）