中古車輸出ビジネスで必ず必要となる免許は古物商免許だけで、法的にはこれだけですが、実質的にビジネスを運営していくには輸出する車両の仕入でオートオークションの会員になる必要がでてくると思います。また、輸出する台数が増えてきたら、輸出入者標準コードの取得もおすすめします。

 

1)古物商免許

 古物商免許は中古車輸出ビジネスで必ず必要な免許で、営業所の所在地を管轄する警察署の防犯係で申請の手続きをします。欠格事由に該当する場合は許可が下りませんが、そうでなければ申請をしてから通常1ヶ月ほどで許可がおります。法人、個人どちらでも登録できます。古物商免許の登録申請の方法については、下記の警視庁のサイトで分かりやすく説明されていますので下記のリンクからご覧ください。

警視庁:古物商許可申請

 

2)オートオークション会員資格

 中古車輸出ビジネスをしているほとんどの企業がオートオークションで車両の仕入をしているといわれ、オートオークションの会員資格は中古車輸出ビジネスを運営していくには欠かせない資格のひとつです。海外のバイヤーも日本国内のオートオークションの相場を注視しており、その相場の動向が輸出する車両の価格にも影響しますので、仮にオークション以外のルートで仕入れをすることにするとしても、オートオークションの会員となって日々の相場の動向を知ることはとても重要です。入会に関してはそれぞれオークションごとに規定がありますが、下記の3点を入会の条件にしている場合が多いです。

・古物商免許を取得してから1年以上経過していること。

・常設の展示場と事務所を有し、営業活動をしていること。

・不動産を所有する連帯保証人を用意できること。

 

3)輸出入者標準コード

 輸出入者標準コードは輸出入者符号とも呼ばれ、輸出入の通関申告の際に利用されます。輸出入者標準コードがなくても通関申告はできますが、このコードは税関が利用している通関情報処理システム(NACCS)に採用されており、コードを取得することにより通関申告が迅速に行われるといわれています。また、税関のほうでも輸出入者標準コードで過去の輸出入の実績が確認できますので、過去に適切に輸出入の申告がなされている履歴があると、スムーズに輸出許可となり税関検査などが入りにくくなるともいわれています。コードの管理は(財)日本貿易関係手続簡易化協会(JASTPRO)がしており、こちらに登録申請をします。 コードの取得ができたら、取得したコードで輸出通関申告をしてもらえるよう、通関会社に連絡します。

 
一般財団法人 日本貿易関係手続簡易化協会(JASTPRO) 

URL:https://www.jastpro.org/