例年5月から相場から下落するという傾向が続いておりましたが、今年はちょっと様相が変わるかもしれません。いつもは欧米ヘッジファンドの決算対策売り、利益確定、30~45日前の解約ルール等が主体となって一気に売られるケースが有りました。ただ今年は政府による成長戦略の発表、GPIFのポートフォリオのリバランス、7~9月のGDP底上げを狙った金融緩和と、イヴェント盛りだくさんなため、じわじわと投資資金が流入してきております。ただ昨年まで先物とセットで行われてきた、日経平均の寄与度の高い銘柄中心に買い上げる投資スタンスというより、成長戦略や国策銘柄を中心に買いが入ってきていると思われます。今年の6月は株式市場の分水嶺になる可能性が高いでしょう。
また昨年から行われてきたアベトレードは不変で、株式を買い上げる場合は円売りとセットとなりますので、日銀の緩和内容次第ですが、最近の方向感の無かった為替相場が円安方向へ一気に進む可能性も有るかもしれません。貿易決済の円への両替は、動向を見極めるのが得策かと。お取り引き銀行でも情報を開示しておりますので、担当者に伺うのも一手でしょう。