日野自動車は米国でのトラック販売を5年後までに、年間2万台超へ倍増する計画を打ち立てました。中型トラックで車型を増やすとともに、環境対応部品を現地調達に切り替え、収益も安定化させていく。同社は海外での販売拡大を目指しており、アジアと並び米国市場は成長性が高いと見込んでおり、台数の拡大とともに収益の安定化を図り、日本、アジア、と並ぶ柱の市場としての存在感を高めていく狙い。同社は米国ウエスト・ヴァージニア州の子会社で、米国専用設計のボンネットタイプのキャビンをCLASS6、7と呼ばれる中型トラックを生産・販売しています。販売台数は2014~16年度の平均で1万1000台、米国にはロードトレインのようなさらに大きなクラスの市場も有るが、技術的強みを生かすべく中型トラックの車型を拡充しての販売拡大を図る。トラックユーザーの架装は日本以上に多様なニーズが有るため、これまでの品揃えでは対応しかねるケースが有りました。これを車型を増やすことで顧客の多様な要望に対応させ、販売拡大に繋げていく。大半の部品は米国内で調達しているものの、コストが高いディーゼル排ガス後処理装置は日本から供給していた。今後はこの装置を含む出来る限り現地調達に切り替え、為替変動リスクに対応させていくとのこと。
(日刊自動車新聞より)