新型コロナウイルスの世界的な流行で中古車輸出ビジネスにも影響が出始めている。世界的な感染が終息するまで苦しい状況がしばらく続きそうだ。

 3月19日、スリランカ中央銀行はCOVID-19のアウトブレークによる金融市場へのストレスを軽減するため、この先3ヶ月間は自動車および必需品ではない商品に対するL/Cの新規発行を停止すると発表した。L/Cが発行されないということは、商品代金の支払いの決済ができないということで、スリランカへの自動車の輸出はこの制限が解除されるまでは止まることになる。これを受けて各船会社は4月以降のスリランカへのRORO船の配船を取りやめることを検討しはじめている。ライズなどスリランカ向けの人気車は買い手を失い、すでにオークションでの価格に影響が出始めている。

 ニュージーランドは新型コロナウイルスの警戒レベルを3月25日にレベル3から最も厳しいレベル4に引き上げ、これを4週間維持する。学校は閉鎖、企業の従業員は在宅勤務を要請され、食料品店、医療サービス、薬局、ガソリンスタンドなど生活に必要不可欠なサービス以外は営業が停止される。4週間におよぶ外出禁止令により港湾での物流業務が停滞する恐れがあり、ニュージーランド向けのRORO船の配船を停止する可能性が検討されている。ニュージーランドへのRORO船の配船が停止となれば、ニュージーランド向け輸出で買われていた中古車は買い控えとなり、オークションでの相場価格に影響がでそうだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大による金融市場の混乱でドル高、新興国通貨安が進行しており、為替レートの面で輸出ビジネスに不利な状況にある。さらに外貨不足に悩む国ではスリランカのように外貨の送金を一時停止する可能性もでてきそうだ。送金停止で代金の回収が遅れることになれば、輸出業者の資金繰り悪化は避けられない。また、世界の各地で非常事態宣言、外出禁止令が出されて経済活動が停滞しており、そもそも車が売れる状況にない。しばらくは嵐が過ぎ去るのをじっと耐えて待つしかなさそうだ。

 

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