日本自動車工業会が発表しました10月の四輪自動車国内生産実績は、前年同月比6.3%減の81万6936台と4ヶ月連続のマイナスとなりました。個人向け耐久消費財の代表格自動車は、増税の反動減はもちろん、何度もレポートしている2009年以降の度重なる新車購入奨励政策により、かなり先までの需要を先食いした影響が大きい。今年1月~10月までの累計国内生産は826万4068台となっており、年間生産台数は6年連続で1千万台を割り込む見通しです。特に小型乗用車はリーマンショック以降の長期に放置された超円高で、すでにメーカーは海外生産へ移管しており、国内での生産が戻る可能性は低いと言わざるを得ません。乗用車で軽自動車が辛うじて1.2%増加しておりますが、B登録台数の増加を見ると決して喜べる台数とは言えないと思われます。逆に生産好調なのはトラックやバス等の商用自動車で、国内はもちろん、新興国向けを中心に二桁増の伸びとなっております。利益を生む商用自動車は、成長著しいイマージング諸国を中心に今後も堅調に推移するでしょう。