昨日の日刊自動車新聞にも記載されておりましたが、商業トラックの受注が活況です。特に大型ダンプカーや大型ミキサー車に至っては1年以上待ちとなっており、商業トラックメーカーは思わぬ特需に目を細めております。2013年度の普通トラック(積載4t以上)は前年比16.6%増の79,929台と2007以来6年ぶりに7万台を超え8万台目前まで急伸しました。特に伸び率が高かった大型トラック(積載5t以上)で、21.3%増の15,198台、中型トラックは10.8%増の13,650台となりました。また小型トラック(積載2~3tクラス)も20.9%増の91,517台と大型トラック並みの台数拡大となりました。排ガス規制が敷かれた2003年の代替需要、東日本大震災特需、インフラ長寿命計画、国土強靭化政策、湾岸エリア再開発、オリンピック特需、国家戦略特区構想、旧耐震基準マンションの容積率緩和も含めたマンション建て替え促進税制、消費増税前のマンション掛け込み需要など、まさに土建国家への回帰を図っているアベノミクスの恩恵を最大限に享受しているのが、建設関連なのであります。まさに盆と正月が一緒に来たような超繁忙期が進行中となっており、紆余曲折は有ると思いますが、アベノミクスが続く限り今後も継続するとみております。
自動車業界の方々は、特需が有るという事は必ず入れ替え車輌が多数発生するという裏返しですから、国内外への販売という両面待ちという形で、商業トラック販売の模索をされると宜しいかと思います。大学生の新卒で人材募集を積極的に行ったのは、金融・証券・建設・その他金融・不動産と、御気づきの方もいらっしゃったと思いますが、旧バブルセクターです。このセクターはアベノミクスが存続する限り、また経済危機が無ければしばらくは躍進すると思います。