トヨタ自動車は、欧州でディーゼルエンジン乗用車を段階的に廃止すると発表しました。今後発売する新型車にはディーゼルエンジン搭載車を設定せず、既販車も全面改良を機に廃止していく。代わりに燃費向上・CO2排出削減の切り札としては、ハイブリッド車戦略を加速させ、2017年で41%だったHV比率41%を2020年までに50%としていく。ディーゼルエンジン廃止の対象は乗用車のみで、「ランドクルーザー」、「ハイラックス」、「プロエース(ハイエース)」等の大型SUVや商用車は残存させていく。数年前までの欧州市場では、ディーゼルエンジンシェアが半数を超え主力エンジンの一つだった。しかし2015年のVW社による排ガス不正問題を機に風向きが一気に逆風となってしまったのは、皆さんご周知の通り。環境先進国を標榜する欧州において、HV車を含む電動車が今後の主流になると思われます。
(一部日刊自動車新聞より)