取り付け騒ぎに見舞われていた住宅金融を手掛けるカナダの金融機関、ホーム・キャピタル・グループ(HCG.カナダ)でしたが、米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資グループ「バークシャー・ハザウェイ」が21日同社に救済投資をすると発表しました。「バークシャー・ハザウェイ」は同社の株式を38%を4億カナダドル(約330億円)で取得、さらに中核を担う子会社「ホームトラスト」に20億カナダドルの与信枠を設定。同社を巡っては、カナダの金融当局から杜撰な融資を指摘され、4月から経営不安説が流れ、年金基金を始め預金者が大挙して預金を引き出す、いわゆる取り付け騒ぎが起きていました。今回のバフェット氏の助け舟によって、危機を脱した同社だが、この一連の流れは、10年前にも見た光景のような気がします。。。
杜撰な融資というのは何もカナダに限った事では無く、本邦でも賃貸用物件購入・建設資金や個人向けカードローンとして盲目的に貸し出されているのが現状。今後10~15年で急激に人口が減少し、それに伴い借り手も激減するのは至極当然で、現状の揺り戻しが必ずやって来ると思います。量的緩和政策による超低金利という表の部分ばかりがクローズアップされていますが、裏の、特に見えない影の部分ではバブルの泡が密かに、そして確実に膨れ上がってきています。世界中で実施された量的緩和政策の出口戦略の影響がどうなるのか、Nobody knows, God knows.である。