現在様々な企業様からミャンマー進出の問い合せを受けておりますが、最近は自動車業界のみならず繊維業界やIT産業等からの問い合わせも多くなってきております。ミャンマー商工会議所の会員数も2011年9月以降急速に増加し、現在は2年で3倍近くにまで増加しております。ただ現地で様々な手配をさせて頂いて思うのですが、役所や政府が全くと言っても良い機能しておらず、スムーズに物事が運ばず非常にストレスを感じます。特に今まで強制的に鎖国させられていた関係で、海外からの外資受け入れには全くと言って良いほど順応出来ておりません。不動産や工場誘致に関しても、地上げ屋か!というくらい急に土地の価格を吊り上げたり、一筋縄にいかないのが現状です。
 また以前から何度かレポートさせて頂きましたミャンマーでの自動車生産ですが、 今年からタイからミャンマーへの試験視察が増加しているところを鑑みますと、当初はCKD(ノックダウン)主体で生産し、徐々にタイのような生産体制になる可能性が高くなっております。自動車のみならず精密機器、電化製品生産等の企業も同様で様々なリサーチをしております。現状輸送経路に於いて、ミャンマー道路事情が最悪で、時間も掛かるし精密機械を運ぶには無理が有ると言った意見がほとんどで、東西回廊のような国家間道路、電力安定供給、工業用水の確保など、両国挙げてのインフラ整備を望んでおります。
 さはさりながら、ラストリゾートであるミャンマーに熱視線を送る本邦企業はかなり多く、低価格戦略企業にとっては、まさに外す事が出来ない国となるでしょう。

(ブコビッチ)