ホンダ技研工業は、主力車種「アコード」などに搭載している2モーター式ハイブリッドシステム「i-MMD」の廉価版を開発する。「フィット」等の小型車向けのHV車は、コストと燃費を両立させた1モーター式を搭載しているが、今後はより燃費性能に優れる2モーター式の搭載へとシフトしていく。同社は2030年に世界販売の2/3を電動車にする方針を掲げており、この内15%を電気自動車と燃料電池車、50%をハイブリッドとプラグインハイブリッドにする予定。2モーター式の低コスト化を実現させることで、HV車やPHV車の競争力を高め、電動車販売を拡大させていく狙い。同社は現在、1~3モーター式のハイブリッドシステムを持ち、車輌のサイズやモデルによって使い分けしている。1モーター式の「i-DCD」は、排気量1,500㏄エンジンに7速デュアルクラッチトランスミッションとを組み合わせたシステムで、「フィット」、「ヴェゼル」、「フリード」等に搭載している。今後は2モーター式の廉価版を小型車にも踏襲していく予定だが、引き続き1モーター式ハイブリッドシステムも改良を続け、両システムを比較し、車格を踏まえ最適なシステムを搭載していく。
(日刊自動車より)