本田技研工業は、2020年に中国で販売する車輌の20%をハイブリッド(HV)車にする見通しに。同国で強化される燃費規制に対応するためには、現在1~2%弱に停滞しているHV車の大幅な拡大が必要と見ている。今後ダウンサイジングターボ車とともに、HV車の販売を戦略的に増加させることで、厳しさが増す中国の環境規制に対応する。同社は広汽本田で「アコードHV」、東風本田で「スピリアHV」を生産・販売しており、これまでの累計販売台数6600台に対し、4・5月の「アコードHV」販売は月間で1000台を突破している。(スピリアHVを加えると、4月は1300台、5月は1200台)今後この2車種に加え、17年後半に「CR-V」、18年半ばにはアキュラ「CDX」にそれぞれHVを追加設定する予定。中国市場でも急成長しているSUVにも展開し、HV車の販売拡大を図る狙い。ハイブリッドシステムは2モーターを使った独自の「i-MMD」を搭載、2020年に強化される20Km/Lに規制を睨み、HV車EV車のラインナップを拡充させていく。
(日刊自動車新聞より)