三菱自動車工業はインドネシアで板金塗装(BP)事業の体制強化を狙い、同系列販売店に工場運営や修理作業などのノウハウを提供し、2020年までに25拠点の公認工場開設を目指すとしました。経済成長に伴い小型MPVやRVなど乗用車の需要が拡大するなか、同社として現地生産化とアフターサービスの強化を狙っていく。BP事業は同社のインドネシア子会社、「三菱・モーターズ・クラマ・ユダ・セールス・インドネシア」(MMKSI)が事業の推進を図り、「三菱自動車公認BPプロジェクト」の下、開設済みの4拠点を含めて合計25拠点を目指していく。同国、特にジャカルタ近郊の交通事情は凄まじく、3車線に5列の自動車が立ち並ぶという日本では到底考えられない状況となっている。そういう状況ですから事故やバイクとの接触などは当たり前、高級車はミラーごともぎ取られる盗難も多いのが特徴だ。そういう意味でもBP事業に特化するのは良いと思いますが、実は現地町工場のBP技術も優れており、どう差別化を図っていけるかが肝となるでしょう。
(一部日刊自動車新聞より)