2回に及ぶ量的緩和政策により当レポート通り116円~120円のボックス相場が続いておりますが、米国利上げ観測次第では更に円安に振れる可能性が有ると昨年お伝え致しました。ただ今年に入り基本円安基調不変では有りますが、欧州情勢、ロシア情勢、米国を始めとするハイイールド債権市場、そして原油安による本邦貿易赤字の劇的な変化等により、今年はある程度振れ幅の大きい為替市場となる可能性が高いと思いますので、そのあたりは留意すべきだと思っております。特に米国株式市場やドイツ株式市場では、史上最高値やその付近で停滞していますので、個人投資家や機関投資家は早く利食いをしたくてたまらない状況ですから、巻き戻しが来た場合の変動幅は本邦株式市場を含めて大きいでしょう。今年は世界各地で乱気流が発生すると思われます。