2023年の中古車輸出先国のトップ10の順位は、1位：ロシア、2位：U.A.E.、3位：ニュージーランド、4位：タンザニア、5位：モンゴル、6位：チリ、7位：ケニア、8位：南アフリカ、9位：タイ、10位：フィリピンとなった。2022年との比較では、モンゴルが7位から5位に順位をあげ、ケニアは5位から7位へ順位を落とした。タイはトップ10圏外から浮上して9位にランクインし、2022年に9位だったマレーシアは輸出台数を減らし、2023年は11位となった。

　2023年はロシアとU.A.Eが20万台を超える輸出台数となっており、中古車輸出先国として別格の2トップといえるだろう。2トップ以外ではモンゴルが前年対比で72.44%増、タイは56.36％増と好調で勢いがある。中古車輸出全体で見ても前年対比24.64%増の1,542,798台となり、中古車輸出のマーケットが大きく拡大した。

　マレーシアは前年対比で輸出台数を減らしたが引き続き強い引き合いがある状況だ。マレーシア向けで人気のアルファード／ヴェルファイアの中古車オークションでの相場価格は新車の販売価格を大きく上回る価格で取引されており、その勢いがとまらない。ターゲットとなるアルファード／ヴェルファイアが不足していることもあり、買い付け対象は他の車種へも広がってきている。

　トップ10圏外で輸出台数を伸ばしているのが、13位：キプロス（+110.50%）、16位：パキスタン（+112.06%）、22位：ジョージア（+152.51%）、27位：ドミニカ共和国（+118.23%）、39位：トルコ（+114.55%）だ。それぞれ前年対比で100%を超える輸出台数の伸びを示している。

2023年の中古車輸出先トップ10

（中古車輸出統計 2023）