中国本土からの資本逃避が止まりません。外貨準備高は、2014年の4兆ドルから1年半あまりで1兆ドル減少し、ついに6年ぶりとなる3兆ドルを割れとなりました。昨年から外貨の持ち出しを厳しく規制、今年からはさらに規制を強化している矢先の3兆ドル割れはいったい何を意味するのか、いよいよ本格的に注視する時期かもしれません。外貨準備高の約半分は米国債で保有しており、外貨準備高が減少するということは反対に米国債を売却することとイコールですから、これは米国債の価格下落(金利上昇)要因に直結します。むろん本邦にとっては、日米金利差が開くことで円安へ振れる可能性が高まるので良いと思われておりますが、急激な金利上昇は米国経済を冷やすことにも直結しますので、注意が必要です。