カーボン等で有名な帝人が、白金属を使用しないカーボンアロイ触媒(CAC)を開発したと発表。国策自動車である燃料電池車(FCV)の低コスト化と生産の安定化を図れる革新的な技術として、2025年までの実用化を目指す。燃料電池車の触媒には、多量の白金属が必要となりますが、供給地域がロシア・北朝鮮を始め、供給リスクや価格変動リスクが有り、同製品は炭素繊維の元となるポリアクリロニトリル(通称PAN)と鉄を原料とする触媒で白金を使用しないのが特徴。また白金より安価で調達し易く、量産への対応も可能ということで、国策自動車燃料電池車への供給を早期に目指すとのこと。同社の非白金触媒として世界トップレベルの発電性能を有しておりますが、FCVベースとしての性能や耐久性には課題が有るのも事実、引き続き実用化の水準まで品質を高めていく方針だそうだ。(一部日刊自動車新聞)