日本政府観光局がまとめた2015年に本邦を訪れた観光客が前年比47.1%増の1973万7400人となり、3年連続で過去最多を更新しました。円安や訪日ビザの発券要件の緩和や国際航空路線拡充を追い風に、アジアを中心に続伸した形。とりわけ中国の爆買いによって、消費も3.5兆円に上ったようだがカウントされていない分も含めれば、5兆円前後になるという試算も有る。東京オリンピックを契機に訪日客というのがようやく見直された形だが、このポテンシャルが持続するかは為替次第の部分も占めており、今後円高が加速したり、隣国の経済が停滞した場合は一気に客足が遠のくと思われます。年初から始まった円高トレンドをどこで食い止められるか、注目すべきでしょう。ただ為替のトレンドは一方向に動きやすいため、場合によっては再び2~30%の円高というのも有ると思います。