インドがここにきて復活して参りました。例のFRBバーナンキ発言から、一気に資金引き揚げの波に飲み込まれそうになったBRICsの一角インドですが、ここに来て株式市場が活況になって参りました。来年からイエレン女史がFRB議長に就任し、しばらく量的緩和縮小は見送られるという公算から投資マネーがインドに再流入してきております。以前ほどでは無いにしろ、確実に投資マネーが流入している訳で量的緩和縮小が再度取り沙汰されるまでは、しばらく好調になるとの見方です。しかしながら今後も量的緩和縮小には、継続的に注視する必要が有るでしょう。 また欧州同様ディーゼル車に人気が有り、ガソリン車より20%高くてもディーゼル車を選ぶ顧客が多いのもマーケットの特徴です。この状況に呼応するため、本邦のマルチスズキが、現在フィアット社から供給を受けている1,300ccのディーゼルエンジンを自社製にするため開発を進めているそうです。完成すればインド国内はもちろん、隣国やASEANの新興国、特にミャンマーへの輸出に繋がると思われます。輸出が拡大すれば、今回のような事象が発生した際にはルピー安は返ってプラスに働く公算が強く、政府としての後押しも期待出来そうです。

(ブコビッチ)