日立オートモーティブシステムズは、メルセデス・ベンツ「S500PHV」と「S550ロングPHV」向けに小型・高出力に改良したインバーターとDC/DCコンバーターの納入を開始したと発表しました。同社の製品は従来品と比較し、インバーターは40%の小型化&高出力化、DC/DCコンバーターは最大効率94%の高効率化を実現。インバーターはパワー半導体を両面から冷却する直接水冷型のパワーモジュールを開発し、同部品を冷却水に浸漬させるという独自の冷却構造で放熱性能を35%改善させました。DC/DCコンバーターは、独自のアクティブクランプ回路を搭載するとともに、発熱の大きいトランスやチョークコイルの低損失・高放熱構造を採用し、高効率化を図ることに成功。同社は今後も電動化車輌の基幹部品の高度化に注力するとともに、これらを統合制御した電動パワートレインシステムの提供にも注力する予定。

(日刊自動車新聞より)