マツダ自動車はエネルギー効率を大幅に高めた次世代ガソリンエンジンと、新たな電動化技術を取り入れた商品展開を2018年度から始める。希薄燃焼(リーンバーン)と自己圧縮着火(HCCI)を組み合わせることで、燃費を大幅に向上させたエンジンに加え、モーターでエンジンを補助するマイルドハイブリッド車を導入する。同社は世界で販売する車輌の平均燃費を2020年に2008年比で50%向上させる目標を掲げており、目標達成に向けてエンジンと電動化双方の技術を進化させていく。現行のガソリンエンジン「スカイアクティブG」で独自のノッキング対策を施し、ガソリンエンジンで世界一の圧縮比14.0を達成、燃費を従来比15%改善させた。次世代エンジンはディーゼルエンジンのように自己着火するHCCIとリーンバーンを組み合わせることで、さらに燃費性能を向上させていく。電動化技術としては、新たにマイルドハイブリッドを追加、アイドリングストップ機構、エネルギー回生、HV車の電動化技術を取り入れてきたが、今後電動化技術のメニュを増加させ、各市場に適した電動化技術を展開していく予定。

(日刊自動車新聞より)