21日に閉幕した日銀金融政策決定会合後の黒田総裁の発言で、市場観測で現状維持は織り込み済みだったのですが、その後円高になる理由は無いと発言、その後黒田総裁が発言するたびに円高が進行するという皮肉な結果になり、見事101円の壁を突き抜けた訳で有ります。昨年は政策の逐次投入はしないというやり方で良かったのでしょうが、今年は臨機応変にいつでも出動する準備が有る的な発言の方が、市場受けするのだと思います。ただ来月の金融政策決定会合は、ちょうど本邦のメジャーSQ日に当たりますし、政府の成長戦略の発表、GPIFのポートフォリオ入れ替え等、来月は市場が激変する可能性が有ると思われます。全てが上手く稼働すれば、現在一部の新興国や欧米に流入している資金が、再び本邦にも戻るでしょうしその際は円安効果も期待出来ると思われます。6月要注視だと思います。