先週G7サミットが行われておりましたが、独メルケル首相は28日、「お互いに頼り合っていた時代が、おおよそ終焉を迎えている」さらに続けて「ここ数日間の経験で」と発言しました。もちろんその数日間に、7ヵ国首脳会合、NATO(北大西洋条約機構)首脳会議で相当の軋轢が生じたと見て間違い無いでしょうか。しかもその発言をしたのが、29日の米国メモリアルデー(戦没者追悼日)直前だったのも、メルケル首相の強烈な皮肉というか腹に据えかねない出来事が有ったのかもしれません。昨年の米英でのポピュリズムの急激な台頭を目の当たりにした我々は、もはやG7やG20は今までのような機能は果たさなくなったと思うべきかもしれません。