日産自動車は先日、英国政府の支援と公約を得られたことで、現在の英国サンダーランド工場をそのまま稼働させることとしました。BREXITの余波で心配されていた英国生産事業、今回の政府からのお墨付きでほっと胸をなで下ろしているイギリス人労働者がほとんどだろう。同工場で生産される車輌の80%は130以上の国と地域に輸出されており、その内55%はEU向けだっただけに、日産自動車や現地関係者にとって、心配の種だった。今後正式にEU離脱が決定すれば、EU諸国への輸出には関税が掛かり不利と見られておりますが、それ以上のポンド安メリットを享受出来るので、現段階では問題が無いと見られています。今回のポンド暴落は、量的緩和政策と同じ効果を生みますので、英国経済にとって悪いことばかりでは有りません。実際街の、特に免税店、高級車ブランドショップでは、海外、特に中国人旅行者で商品の売り切れが続出している店舗もあるそうです。ただ中長期的には、関税に関して貿易を妨げる要因となるでしょう。