京セラは排ガス用センサ市場に本格参入すると発表しました。ディーゼル車用煤(すす)センサーと白金温度センサーをそれぞれ2017年を目途に製品化し、2020年度に両製品で売り上げ100億円を目指す。欧州を中心に先進国で高まる排出ガス規制を見越し、ディーゼル微粒子除去装置の故障検知や燃焼制御用センサーの需要が拡大すると見て、独自技術を生かした低コストで耐久性の高いセンサーを投入する。煤センサーは白金を使わず鉄等の金属合金を導体に用いて、低コストと触媒反応による検知不良の両立を図る。白金温度センサーは導体とセラミックの多層同時燃焼技術によって、耐久性の大幅向上と摂氏1100度の高温下でも長期間性能を維持出来る優れものだ。最近主流のダウンサイジングターボ車は、過給機を用いるため排気温度が自然吸気と比較して高温になってしまうのだが、同社製品はそれらの問題を解決するのに一役買いそうだ。