トヨタ自動車は20日、レアアースのネオジム使用量を半減させたうえ、高温環境下でも使用可能な「省ネオジム耐熱磁石」を開発したと発表しました。価格が高止まりしているレアアース「ネオジム」の使用量を最大で50%削減出来ることで、今後需要がひっ迫する電動車向け駆動用モーターのコストを削減出来ると思われる。2020年前半の実用化を目指し、駆動用モーターに関しては10年以内の実用化させる予定。ネオジムを始め、電動化に欠かす事が出来ないレアメタルやレアアースは、今後世界的な需要増に向けて省資源化が待ったなしと言われている。特に同資源を牛耳っている中国は、国策として電動化を推進しており、国内優先でレアメタル・レアアースの輸出制限をかけてくる可能性も非常に高いでしょう。HV、EV先進国の日本ですが、原料を止められれば立ちどころに生産に影響を及ぼすため、このような省資源化は一刻の猶予も無いというところでしょう。