トリクルダウン、日銀の量的・質的金融緩和が大企業➡中小零細企業➡個人に滴り落ちるという事で、2013年から実施している金融政策ですが、一向に滴り落ちる様子は有りません。ベースアップと言っても大企業ばかりで、中小零細企業は全くと言って出来ない状況です。有効求人倍率は1.25倍にまで改善しているのに、肝心の給料は大企業以外頭打ち、これでは消費が伸びる訳も有りません。本日発表された11月の個人消費は前年同月比で2.9%の減少、このような状態が続けば来年以降の個人消費は厳しいと思われます。しかもこの数値には、日用雑貨を買い漁ってくれているインバウンド需要が含まれているという事です。もし仮にこの数値が無かった場合、もっと悲惨な数値になったでしょう。そんなおり、中国・元安が密かに進行してますから、来年以降はインバウンド需要もさほど期待出来ない可能性も有るでしょう。いずれにせよ、来年は波乱が予想されそうです。