東京ガスは8日、FCVの燃料となる水素の販売価格を1キログラム当たり1100円(税抜き)とすると発表し、同日から販売を開始しました。すでに岩谷産業が同じく1100円、JX日鉱日石エネルギーが1000円と発表しており、今回の発表で一般向け水素ステーションを展開している3社の価格が出揃った形。東京ガスの試算では、トヨタ「MIRAI」の性能を基準に算定した場合、1キロメートル当たり7.3円での走行が可能で、「MIRAI」と同等クラスのHV車の燃料コストになる価格設定になるとのこと。FCV普及を目指した政府戦略では、2015年度にガソリン車と同程度、2020年頃までにHV車と同程度の燃料コストとなる価格設定を目標としており、3社とも採算面では現状厳しいがFCV普及促進のため、前倒しで目標を達成した形に。原油価格が暴落しており、価格面だけ見れば割安感は有りませんが、水素事業は「ミライ」への投資という国策事業で、FCVだけで無く水素エネルギー社会の普及が進めば、新たなエネルギー産業が確立されるわけで、この分野の動向は世界が注視しております。