注目されていない日銀金融政策決定会合が終了し、市場の予想通り現状維持となりました。長短金利操作付きイールドカーブコントロール政策、特定企業優遇付きETF購入も反対者は有りましたが、多数決でこれも実施し続けることとなりました。ただこの二つの策に関しては、米国金利差によりドル高を生む為替操作と新大統領や側近は見なしておりますので、来週の日米首脳会談で必ず議論の的となるでしょう。特定企業の株に連動するETF購入に関して、米国ビッグ3、特にマツダがフォードの傘下だった時代に、来日していたマーク・フィールズ氏は、日本の内情を知っていますので、体の良い日銀からの補助金と報告している可能性も有るでしょう。また同氏は日本の「軽自動車優遇策」についても語っている可能性も有り、今後の日米二国間交渉でこちらもやり玉にあがるでしょう。来週の日米首脳会談を前に円安になるのはまずいので、来週末まで本邦の金利や為替に関しては神経質になると思われます。