ボルボグループ傘下のUDトラックスは、2018年後半に国内で大型トラック「クオン」に新開発の8リッターターボエンジンを追加設定する。エンジンをダウンサイジング化することで、車輌の軽量化と燃費性能の向上を実現させる。車輌の軽量化に伴い、積載量も増加することで、より多くの荷物を積める仕様を顧客に訴求する。バリエーションの拡充で、同社が掲げている中長期的な目標である国内の大型シェア(8t超)25%を早期に実現する構え。UDトラックスが国内市場向けに小排気量エンジンを投入するのは、2010年に製造を中止した「MD92」以来、約8年ぶりとなる。現時点では新興国向けの大型トラック「クエスター」に排気量8リッターエンジン「GH8E」を採用しているが、新開発の「GH8」エンジンは「平成28年排出ガス」のポスト新長期規制に適合させている。新たに追加する「GH8」エンジンと雪道や悪路での脱出性を向上させた「エスコット6」の組み合わせにより、様々なニーズに対応出来ることを売りにしていく。