当サイト27日版で本日の日銀会議が重要な意味を持つ旨をレポート致しましたが、結果は皆さまご周知の通り追加の金融緩和となりました。ほとんどの市場関係者は消費税増税が確定した折のバックアップとして追加の量的緩和を読んでおりましたが、今日の発表を受けて市場関係者は蜂の巣を突いたような大騒ぎとなりました。今回の発表を受けて為替市場では一気に円安に振れ、株式市場では日経平均が一時900円近く暴騰し、商いも通常2兆円を挟んだ商いが4兆円を超え、こちらも大賑わいとなりました。日銀黒田総裁は「2%の物価目標を早期実現を確かなものにするため、追加の緩和拡大を決断した」と発表、また今後も物価上昇が停滞した場合は躊躇無く調整するという文言を織り込みました。昨年4月の会見で政策の逐次投入をしないと発言しておりましたが、4月以降の消費増税の反動減が予想以上に日本経済にダメージを与えたことを危惧したと思われます。インフレ政策に舵を切った政府や日銀は、今後もインフレ目標達成まで手綱を緩める気は無いかもしれません。