株式投資の格言で、「国策に付け」という言葉が有ります。自動車(輸送用機器)関連でやはり国策というのは、燃料電池車(FCV)ということになるでしょう。燃料電池車は究極のエコカーと言われ、皆様ご周知の通り燃料を消費した場合に排出されるのはH2O、つまり水だけになります。今後地球温暖化防止に関して、さらに声高に叫ばれる可能性も高いため、燃料電池車普及促進を国策にするのは英断だと思います。実際インド、中国、ASEAN諸国等の新興国において、大気汚染は遅滞無く解決しなければならない重要な案件で、燃料電池車に関して本邦メーカー、関連部品メーカー、水素関連メーカー等が燃料電池車及び水素事業でイニシアティブを取れれば、未来へのリターンは相当大きいと思われます。ただシェールオイルに起因する原油のダブつきと、中国や欧州経済の先行き不透明感から原油価格が5ヶ月で30%も下落していますので、当面は水素燃料に関して補助金を投入しないとならないと思います。ただ今後、夜間の余剰電力や不安定な自然エネルギーを上手く活用することにより、水素に変換することが可能になれば、本邦のエネルギー需要は劇的に変遷することでしょう。