東レは、本邦と北米市場の自、動車向けに高級人工皮革の採用車種を2018年までに既存の13車種から3~40車種にまで拡大する。高付加価値化のニーズが高いSUV、高級車、中級車の上級グレードの内装用途を中心に、他のモデルとの差別化を図るために提案を訴求する。同社が販売する人工皮革「ウルトラスウェード」は本革より加工性に優れ、汚れにも強く耐候性や耐摩耗性が高いのが特徴。シートを始め、天張りやドアトリム等の内装材として、トヨタ自動車、富士重工業、クライスラーなど日米13車種に採用されている。東レは高級人工皮革のみならず、炭素繊維でも世界シェア4割を占め、今後は自動車にも採用が広がり、同社にとっては追い風となるでしょう。ちなみに炭素繊維で東レ、三菱レーヨン、帝人で世界シェア7割という。