ここ数カ月1U$が100円の壁をなかなか超えられませんでしたが、中旬に100円を突破して以降100円~101円の間で推移しております。経済レポートでも配信しましたが、この円安基調は来年以降も継続する可能性がかなり高いと思いますので、アフリカ・南米・中東・中央アジア・ミャンマーなどにとっては追い風になるでしょう。現段階で来年は、115円前後を目指す形になる公算が非常に高く、輸出業者・輸入業者共々対策を取られるのが宜しいかと思います。 ユーロに関しては、日米と違って印刷しまくる訳にはいきませんので、必然的にユーロ高になりつつ有ります。この流れはしばらく継続すると思われ、130~135円のボックス圏を上離れましたが、来年以降も徐々にユーロ高となっていく可能性が高いと思われます。
 オーストラリアドルに関して中央銀行総裁のスティーブンス総裁が、オーストラリアドルは不快なほど高く、今後は為替介入も辞さないと発言しましたので、中国を始めとする新興国経済の動向と相まって、注視したほうが宜しいかと思います。

(ブコビッチ)