遡ること7年前、2007年夏頃に当時サブプライム関連商品がはじけ、その後2008年9月のリーマンブラザーズ破綻に端を発して、世界中で大混乱になったのは記憶されていると思います。その後の各国の景気対策として市中にばら撒かれた量的緩和マネーが、再びジャンク債や投資不適格債権に流入し続けております。ユーロ危機でクレジットデフォルトスワップ(CDS値)が天文学的数字にまで上昇したPIIGS諸国の債権も買われ続けており、史上最高値にまで達している国債も有ります。ハイイールド債、ジャンク債、投資不適格債権・社債を始め、米国では再び返済能力の低いローンで作る証券化商品まで増加中です。6年を掛けて金融緩和をした影響で、世界中には有り余るほどの投資マネーが溢れ、少しでも高利回りの商品を狙って資金が流入しているのです。まさにバブルのツケはバブルで返すという様相になっており、今後どこかの国や企業がトリガーを引くまで膨張し続けることでしょう。

前回のリーマンショックと比較して現在の先進国のマネタリーベースを見るに、もし今度破裂したら経済の概念が吹き飛ぶ事象を齎すと思われます。もちろん杞憂で有れば良いのですが…