独ZF社は、電動パーキングブレーキ(EPB)の累計生産が世界で初めて1億基に達成したと発表しました。ZF社は15年以上前に世界初のEPBを市場に投入、現在では欧州を始め、南北アメリカ、中国で製造しているほか、最近ではインドでの生産も開始している。EPBは、ボタンやレバーのみで操作が可能で利便性が向上、また機構部品を削減出来るため車輌の軽量化にも寄与している。当初は大型車や高級車に使用されておりましたが、最近は小型車からSUVまで様々な車種にまで搭載されてきている。同社のEPBは、フットブレーキ故障時に車輌を停止させる「4輪アンチロック緊急停止機能」を備えており、自動ブレーキのバックアップ機能としての役割も見込まれている。電動パーキングブレーキに関しては当サイトでも何度かレポートしておりますが、本邦の電動パーキングブレーキ装着率は欧州車に比べてまだまだ低いのが現状。装着率が低いのは、販売の4割近くを占める軽自動車販売が起因しているものと思われる。

(一部日刊自動車新聞より)