明日22日にECBの理事会が開かれますが、フライングで仏オランド大統領が19日、パリの企業経営者との会合でECBは理事会で国債購入を決定するだろうと、口を滑らせてしまいました。一部の国を除き本来中央銀行は国家や政治から独立した機関ですから、決定事項について事前に外部に漏洩することは政治の介入やインサイダー取引きを招く可能性が有り、まさに御法度のはずです。ただモザイク国家集合体のEUで量的緩和を実施する場合には、各国政府との調整も必要だった訳でしょうが、それを理事会の前に大統領が発言するのは大変遺憾と言えるでしょう。今回の発言を受けて、市場は量的緩和確定ムードがにわかに漂っておりますが、当の大統領は火消しに奔走しております。スイスフランショックも有り、しばらく欧州は混沌とする可能性が高く、デフレ化は必至かもしれません。