乗用自動車のエントリーモデル、コンパクトカーの競争が激化しております。現在このカテゴリーでは、ハイブリッド、高効率ガソリン、そして秋には小型ディーゼルと他メーカーや軽自動車に対抗すべく、熾烈な競争となっております。ハイブリッドはフィットとアクアがガチンコ勝負を繰り広げ、ガソリンエンジンではミラージュがトップを維持しておりましたが、トヨタが熱効率を大幅に高める新技術を小型車に踏襲、「パッソ」・「ヴィッツ」で27.6Km/Lを叩き出しガソリン車トップに踊り出ました。今秋にはマツダが小型スカイアクティブディーゼルの販売を開始するという事で、このセグメントの競争激化は継続すると思われます。軽自動車と違い、このカテゴリーは世界戦略量産モデルとして開発資金を投入し易く、欧州、本邦、そして新興国のエントリー車として、大幅な需要が見込めるうえ、小型SUV等の派生型開発にも大きく寄与すると思われます。原油価格の高止まりや少子高齢社会は、このセクターにとって追い風となるでしょう。