エアバック、シートベルト、チャイルドシート等を政策している独立系メーカーのタカタが、検査体制の不備によるエアバックインフレーターの不具合により、大規模リコールを発表しました。インフレーター用ガス発生剤に使用される、「プロペラント」の加圧不足や過度な吸湿により、エアバック展開時にインフレーター容器が破損して飛散したり、出火やケガを誘発する恐れが有るとのこと。リコール対象品は米国子会社ミシガン工場で2001年9月~翌年9月まで製造された部品が対象。タカタは昨年のリコールで特別損失300億円計上しましたが、今回の新たなリコールを嫌気して株価は一時20%近く値を下げました。

 今までも当サイトでレポートした通り、自動車メーカーの大量調達方式による部品の共有化や汎用品の多用により、一度リコールが発生すると影響が甚大になるという事を改めて示したとともに、品質管理の徹底を再確認する必要性に迫られている。トヨタ、日産、ホンダ、マツダ等の本邦自動車メーカーを始め、欧州BMW3シリーズ(E46)の6気筒モデルの、延べ892万台が対象となり、代替部品が揃う8月から順次対応するとのこと。

トヨタ・・・カローラ、カローラフィールダー、アルファード、イプサム、プロボックスなど

ホンダ・・・フィット、アコード、CR-V、ストリーム、モビリオなど

日産・・・キューブ、エクストレイル、ティアナ、リバティ、キャラバンシリーズなど

マツダ・・・アテンザ、RX-8

BMW・・・3er-Reihe (3シリーズ) E46モデル 325i及び330iのクーペ・セダン