トヨタ自動車は、ペダル踏み間違い事故を防ぐ「インテリジェントクリアランスソナー(ICS)」の設定車種を2018年度末までに、国内販売台数の9割まで増やす計画に。これに先行して、自動ブレーキや車線逸脱警報などで構成する予防安全パッケージ「トヨタ・セーフティセンス」、「レクサス・セーフティシステム+」の日米欧の乗用車展開は、従来公表している通り2017年末までにほぼ完了する見通しだ。ICSは超音波センサーによって車輌周辺の障害物を検知、ペダル踏み間違いに起因する急発進操作が行われると、アクセルとブレーキを自動制御して衝突事故を防ぐ仕組み。近年高齢ドライバーを中心に、商業施設や病院駐車場等で頻発している急発進暴走事故を予防する。当サイトを継続して閲覧されている方はご存知だと思いますが、先進国、特に高齢化が著しい本邦で今後車輌を販売するには、このようなペダル踏み間違い防止装置は必須アイテムとなり、逆にこの分野に遅れをとればとるほど販売が厳しくなると思われます。また今後の車両保険に関して、同様のシステムを装備している、いないで、保険料金の差別化が図られる可能性も見ておかなければならない。完全自動運転車の前段階として、予防安全技術のイノベーションはもはや待ったなしだと個人的に思っています。

(一部日刊自動車新聞より)