マツダ自動車は、CX-5で4WDシステムを大幅に刷新、低燃費と高い走行性能を両立する優れた4WDを輩出し、積雪地帯や山間部のユーザーから圧倒的な支持を受けております。この新たな4WDシステムは4輪に積極的に駆動力を配分させるフルタイム型と一線を画した、前輪がスリップした時のみ後輪に駆動配分するいわゆるスタンバイ型。さらに後輪への駆動配分も最小限にするという一見ネガティブに思えるシステムですが、肝はスリップ時における機関ロスを極限まで抑え、後輪に最適なタイミングでダイレクトに最小限のアシストをすることにより、高い走行性能を実現するというもの。走行時の安定性を高める4WDシステムと、省燃費に効果的な2WDのいいところ取りをした画期的なシステムとマツダ関係者。事実挙動を乱しやすい登阪凍結道路での発進性能を試した社内テストで、競合メーカーのモデルよりも安定した発進性能をみせたとのこと。メリットはそれだけでなく、最小限で高い駆動力を実現するシステムとすることで、4WD機構を大幅にコンパクト化出来たのもメリットに。同社はユーザーに2/4WDの切り替えやトルク配分の介入量の調整をさせず、コンピューターが路面状況、走行状態、天候などを加味して自動的に制御し、どんな状況下でも最善最適な安全性能を提供するのが狙いだ。常に2WDに乗っている感覚で、安全にどのような道路も走破出来る4WD作りをこれからも目指していく。(一部日刊自動車新聞より)