いすゞ自動車は、LNG(液化天然ガス)の大型トラックを投入する前段階として、年内に実証実験に入ると発表しました。新たに投入するLNG車は、大型トラック「GIGA」のCNG(圧縮天然ガス)車をベースにし、エンジンもCNG車の基本構造を踏襲するが、燃料タンク関係をLNG専用設計とする。同社は現在、国内で唯一CNGトラックを展開するが、CNG車は航続距離の短さや充填ステーションの少なさから、販売台数は伸び悩んでいるのが現状だ。ただここへきて欧州を始めとする環境規制の厳しい国々で、LNG車のニーズが急速に高まっており、今回は政府がLNGトラック普及に向けた動きを本格化させるべく、政府主導の下国家プロジェクトの一環として年内に実証実験に入る。LNG車普及に向けて政府は、産出国からの調達方法の見直しや、国内のパイプラインの整備に向けた取り組み等を進めている。これを受けてイタリアのIVECOやスウェーデンのボルボトラックスもLNGトラック導入に向けた準備を進めている。