注目されていた欧州中央銀行理事会ですが、ドイツやオーストリア等の北部欧州の反対により、今回も量的緩和の実施は見送られました。ただ今回はECBのバランスシートを1兆ユーロ(約148兆円)に拡大すると言明、これは量的緩和を実行しないと実現不可能と言われており、来年1月22日のECB理事会に実施するだろうと市場関係者は見ております。それを見越して、緩和マネーの受け皿としての欧州各国の国債、世界の株式市場に資金が流入し続けております。自動車業界で働く方々にも株式投資を勧めてきたのは、こういう事態が2年前から予想出来たからで、米国利上げ確定時に大きな調整が有るかもしれませんが、引き続き堅調に推移するでしょう。ただ欧州で金融緩和が実行されれば、ユーロ安に誘われると思いますが、対円に関しては双方緩和合戦しておりますので、どこまで進むかはまだ未知数です。